家工房は、便利屋の一線を画すサービス。技術は後から身につけることができる!
個人加盟店舗 住吉大社店(大阪府) 田邉さん
- 加盟年度
- 2019年9月
- 売 上
- 初月176万円(開業月1週分と翌月分合計)
- 運営形態
- ご夫婦
- 前 職
- 会社員(仏壇メーカーで営業職に従事)
Q1.独立・開業のきっかけを教えてください
ひとりでできるビジネスが良いなと考え、軽貨物のドライバーやいろいろな便利屋ビジネスを探していました。
Q2.数あるフランチャイズチェーンの中から家工房を選んだ決め手は何でしたか?
家工房は、ほかの便利屋とは一線を画すサービスだったため、魅力を感じたんです。家のあらゆる困りごとを解決するビジネスには一定したニーズがあると思いましたし、それがご高齢の方に特化したものだと余計に、将来性のあるサービス内容だと共感できました。
前職でつちかった、お年寄りの方とのコミュニケーション能力を生かすことができる、というのも理由のひとつでした。
独立前に行う実技研修が充実している点も、とてもオススメですね。未経験でも大丈夫だと確信できました。
Q3.営業や施工経験はありましたか?それとも初めてでしたか?
前職は営業でした。営業面はその経験を活かせたものの、技術面はまったく知識がなかったため、研修や実地で学びながら知識を習得していきました。
Q4.技術の習得でどんなことをしたのか、具体的に教えてください
家工房では開業前に10日間の研修がありますが、開業初日に受注した3件のうち2件は研修では習っていない作業でした。
幸い最初の3日間はSV(スーパーバイザー)の同行サポートがあるため、実地でSVの作業を見て学ぶことや、インターネットでやり方を調べることで、なんとか対応することができました。
また、開業後すぐに携わった不動産の原状回復作業はさまざまな作業があるものの、住人がいない状況でできるので、技術向上のための良い練習になったと思います。
お客様と話をしていると、研修では習わない困りごともでてきますが、ひとつずつ対応していくことで、自分ができることを増やしています。
Q5.開業当初はどうでしたか?すぐに仕事がきましたか?
オープン当日の朝、第一弾のチラシが新聞に折り込まれました。本当に依頼がくるのか、その日は不安で夜中に目が覚めたくらい(笑)
しかし、そんな不安は全く不要でした。立て続けに3件の問い合わせがあり、受注できました。
まずは500円の水道パッキン交換依頼を受け訪問。すると「雨漏りがするから」と85万円の屋根リフォームへと話が進み、初日から驚きましたね。
エリアの特性を見極めた広告やSVの同行など、本部の手厚いサポートのおかげです。
Q6.お客様に家工房を知ってもらうために、どうやって集客していますか?
顧客開拓は折込チラシからの反響が中心です。1~1.5ヶ月に一度のチラシ配布で、コンスタントに月30件ほどの依頼があります。
Q7.集客で工夫していることはありますか?
折込チラシ以外には、Webサイトの更新やGoogleマイビジネスの活用による情報発信を行っています。
お客様の8割が高齢者であるため、チラシから電話をいただくことが多いですが、お子さん・お孫さんがインターネットで調べて問い合わせてしてくれることもあるため、インターネットでの情報発信にも力を入れています。
Q8.お客様と接するとき、意識していることはありますか?
初回のお宅訪問時には、お客様も緊張されているため、私自身のことを書いたプロフィールシートをお渡ししています。
内容は、私の人となりを知っていただき、会話のきっかけとしてもらえるように文章を工夫しています。見積もりの際や作業の合間で会話をして、お客様の方がだんだんと心を開いてくれるようになるのが嬉しいです。
リピーターになってくれる方も多く、現在は毎月のお問い合わせのうち約半数がリピーターからの依頼となっています。
また、お客様へ作業内容を説明する際には、「どうしたらちゃんと伝わるか」を考えて話をしています。
前職では営業先も商品に関する知識が豊富で、プロ対プロの交渉でしたが、お客様の多くがご高齢の方である家工房の仕事では、当初、自分が伝えたと思っても、きちんと伝わっていなかったことがありました。
その経験から、現在はご高齢の方にも理解してもらえるような説明を心がけています。
Q9.家工房で仕事をしていてうれしかったエピソードを教えてください
お客様の困りごとにひとつずつ向き合っていくことで、リピーターになってもらえることや、知り合いを紹介してもらえることは嬉しいですね。
初回の依頼は、ほとんどが500~1,000円の小口案件です。初仕事の際はお客様も、家工房や私のことをよく知らないため、はじめから大きな仕事を頼むことに不安があるのだと思います。
しかし、初回の訪問で私自身のことや仕事ぶりを知っていただくことで、「そういえば、あれも困っている」とご相談いただき、次の仕事につながることがたくさんあります。お客様と2回目、3回目とお会いするうちに、だんだんと信頼を得て、大きな案件につながっていると感じます。
例えば、以前訪問したお宅で、お風呂の水漏れ修理が難航し、予定より大幅に時間がかかってしまったことがありました。
水漏れ修理中は水栓を止めているため、お客様が水を使えないという不便さがあります。しかし、お客様は私が懸命に修理している姿を見てくれていて、最終的には「何とか直してくれた」と感謝してくださり、次の仕事の依頼をしてくれました。
Q10.やりがいを感じるときを教えてください
お客様の困りごとを解決することで喜んでもらえることはもちろん、がんばった分だけ収入が増えることにやりがいを感じています。
一般的に、フランチャイズはロイヤリティを歩合制としている会社が多いのに対して、家工房は固定性です。作業の料金設定も、家工房の参考料金を基準に、範囲や作業負荷によっても自分で設定することができます。
自分でスケジュールを決められるので、自分のペースで仕事ができることも良いですね。
Q11.今後の目標や展望を教えてください
現在は、個人のお客様からいただく仕事を中心に受けていますが、今後は不動産仲介会社や管理会社への営業を行い、提携先を開拓していきたいです。
個人からの依頼だけでなく、法人の仕事も獲得することで、経営の安定につなげていきたいと考えています。
Q12.この仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?
家工房の仕事は、お客様とのお話のなかで困りごとを聞き出し、信頼して仕事を任せてもらう必要があります。なので、営業出身者の話を聴く力や、相手の懐に入る力は強みになると感じています。
Q13.これから起業しようとしている方へのアドバイスやメッセージなどはありますか
私は家工房を開業する1~2年前から起業を考えていましたが、起業することは収入の保証がなくなることでもあり、不安な気持ちもありました。
また、私は営業職出身のため技術面の懸念もありましたが、技術は後からでも身につけることができます。
未経験のことを始めるのは不安がともなうことだと思いますが、「自分で何かをやってみよう」という気持ちが少しでもある人には、ぜひ挑戦してほしいです。
家工房では、説明会や加盟店オーナーと交流できる機会を設けています。実際に、私の店舗でも、「直接オーナーの話を聞いてみたい」という希望者の受け入れを行っており、仕事や経営のリアルな話をお伝えしています。
起業に不安がある人は、説明会や交流会に積極的に参加して、情報収集してみることをおすすめします。