地域密着の新たな窓口。「金沢屋」と「家工房」二足の草鞋で社会貢献
法人加盟店舗 久留米店(福岡県) 株式会社A-Style川上さん
- 加盟年度
- 2020年1月
- 売 上
- 年間1,000万円弱
- 運営形態
- 法人(社員1名)合計10名
- 前 職
- フランチャイズコンサルタント
Q1.独立・開業のきっかけを教えてください
もともと私の父が自営業を営んでいましたので、将来的には自分も何か事業をやりたいと考えていました。
また、ひと昔前でしたら「会社に勤めていれば将来が安泰」という時代でした。しかし、起業した12年前には、既にそうした社会システムは崩壊してしまっていて、よほどの大企業でもない限り、将来の安定や、定年後の生活の保障はされなくなっていました。
例え組織に勤めていても、決して安泰でないのであれば、いっそのこと「自分自身で、生活のベースを作っていく方が安心だ」と考えたのが、独立のきっかけです。
Q2.家工房の他に、現在行っていらっしゃる事業はございますか?
前職の経験を生かしたコンサルティングや、海外通販事業のほか、ふすまや障子などの張り替えを行う「金沢屋」、リサイクルの「おたからや」の仕事を、グループ経営というかたちで行なっています。
また、社会貢献として、障がい者雇用にも力を注いでおり、障がい者就労支援事業所としても、活動しております。
Q3.そのような多様な事業を行う中で、家工房への加盟を決めた理由は何ですか?
家工房に加盟する前は「金沢屋」の仕事を行なっていました。
「金沢屋」というのは、一般のご家庭に襖の修理に行く仕事なのですが、その際、庭の木の剪定や草抜き、ハウスクリーニングなどを依頼される事がしばしばありました。
また、家というのは大なり小なりリフォームが必要になってきますから、リピーターの方々から、次第にリフォームの要望も寄せられるようになっていました。
家工房はそうした「お家のお困りごと」に対し、地域に密着したかたちで応えらえる事業でしたので、加盟を決めたという経緯があります。
Q4.本部のサポートはどのようなものがありますか?
エアコンの部位やクリーニング方法などは、前職ではまったくやってこなかったので、そのような技術面をしっかりと教えてくださったのは、ありがたかったです。
また、お客様への対応の仕方についても、最初にきちんと指導してくださったので、実際に仕事を始めたときに、とても役に立ちました。
Q5.お客様に家工房を知ってもらうために、どうやって集客していますか?
地域密着型の仕事なので、新聞の折込チラシが中心です。
また、ほかの事業をご利用いただいているお客様から、家に関する「お困りごと」をうかがい、それが家工房の案件につながることもあります。
Q6.家工房で仕事をしていて、苦労したエピソードはございますか?
コロナ禍以降、「家に他人が入る」という形式の事業は、正直なところ一時期難しくなっていました。
しかし、私どもはお問い合わせいただいたお客様に対し、消毒液をお配りすることや、スタッフも念入りに消毒を行うことによって、安心してご利用いただけるようになったためか、問い合わせも増えてきております。
Q7.お仕事のやりがいを感じるときを教えてください
家工房の仕事は、電球の交換ひとつをとっても、お客様が実際に困っていることに対し、その場で対応できるというやりがいがあります。
例えば、最近では草抜きのリピートを多くいただいております。ご高齢の方の場合、庭にしゃがんで草抜きをするのはなかなか難しいため、私たちが行って、お手伝いをさせていただいています。
それが大変ご好評をいただき、実際にリピートのご依頼にもつながっているので、お役に立てているという実感が持てて、嬉しいです。
Q8.仕事をする際に、気をつけていることはありますか?
私だけでなく、全スタッフに対して言っているのですが、どんな仕事が来ても、すぐに「出来ません」と断わらないように気をつけています。
もちろん、はじめてご依頼いただく案件の場合に「難しいな」と感じることもあります。
しかし、例えそう感じても、すぐに「出来ません」と断ってしまっては、私たちの技術も上がっていきません。
ですから、どのような仕事をご依頼いただいても、決してすぐにお断りしてしまわず「どうやったら私たちで対応出来るのか」をみんなで考えています。その上で、できる限り対処していくように努めるのが、私たちのモットーです。
Q9.今後の目標や展望を教えてください
家にまつわる、あらゆる「お困りごと」に対し、ワンストップで、つまり私たちだけですべてを解決できるようになっていきたいです。
また、障がい者雇用を行なっていますが、今後も継続して就労を支援していくことで、地域に対する社会貢献も行なっていきたいと考えています。
Q10.そのような目標を実現するために、課題と感じていることがあれば教えてください
いっそう地域に密着したかたちになっていきたいと考えております。その際に重要になってくるのは、他事業とのシナジー効果であり、とくに「金沢屋」で得たお客様からのリピートを獲得していくことです。
つまり、襖の修理にうかがったお宅で、お家の「お困りごと」を聞き、それを家工房の仕事へとつなげていくことです。
反対に、家工房をご利用いただいたお客様が、襖の修理を依頼してくだされば、それが「金沢屋」の仕事につながっていくことにもなります。
そのように、総括的にお客様の獲得を行い、地域内でのリピーターをどんどん増やしていきたいと考えています。
Q11.家工房の将来性について、どのように感じていらっしゃいますか?
時代の流れとして、今後はいっそう、高齢の独身世代が増えていく傾向にありますから、マーケット自体は将来的にも、どんどん成長していくのではないでしょうか。
重要なのは、それをいかに私たちのような民間が、ビジネスとして成立させていくかだと思います。
「いかに地域に密着するか」「いかに家のお困りごとを民間ならではの丁寧な目線で、親身になって解決していけるか」だと思います。
Q12.この仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?
一番大事なのは「何のためにやるのか」ということだと思います。
開業前の私自身がそうであったように「現在の生活に満足していない」「環境を変えたい」と思っていらっしゃる方も、少なからずいるかと思います。
しかし、ただ「変えたい」と考えているだけでは、何も変わっていきません。重要なのは、そのために実際に行動することであると思います。そして、開業は現状を変えるひとつの手段だと考えています。
また、開業を考えた時にまず問題になるのが費用ですが、家工房は初期の投資費用が比較的安く、負担が軽くてすみます。さらに、仕事の形態的に、自分一人でも開業する事ができます。そのような点は、家工房のフランチャイズに加盟する大きなメリットだと思います。